カリキュラムの3本柱
英文学科のカリキュラムの背景にあるのは、次の3つの柱です。
- スキルクラスの重点化――従来2年間で終えていた英語のスキルクラス(話す、聴く、読む、書くの徹底的な訓練)を4年間にわたって延長し、深化させます。外国人教員による少人数クラスの授業が4年間継続して行われます。
- 履修の指針の明確化――3コース制(イギリス研究・アメリカ研究・言語研究)を導入し、必修科目の割合を増加することによって、取るべき授業を明らかにし、履修計画を立てやすくします。
- 目標設定の強化――4年間かけて積み上げた英語スキルは、英語で行う4年次の必修ゼミを集大成とします。一方、専門科目を学んできた成果は、卒業プロジェクトとしての卒業論文で結実させます。このふたつの学習の流れを、卒論の口頭試問における英語発表という形で融合させます。
カリキュラムの目標
英文学科ではこれまで以上に基礎力固めに力点を置き、それと連動して、専門領域における理解度の向上を図ります。英語を構造的に体系的に歴史的に文化的に学んでいく過程で、言葉の持つ力への、そして言葉を用いる人間の営みへの興味が、きっと芽生えてくるでしょう。英語英米文学を専攻することは、特定の専門領域に精通するということだけを意味するのではありません。いま、ここにいる私たちが、過去へ未来へとつながっていることを全身で理解する、そのために必要な歴史性への洞察力、抽象的な思考力、目に見えないものを想像する力――これらの力を養うことこそが英文学科の目指す理想であり、それを実現するための設計図が、このカリキュラムです。
カリキュラムの構成
以上の考え方に基づき設計されたのが、下の図のカリキュラムです。この図は、各学年ごとに、スキルクラス、概論クラス、専門クラスをどのような順番で履修するのかを示しています。学年ごとに特徴を見ると、1年次には3つのスキルクラスと1つの概論クラスで、英語の運用力と知識を育てます。2年次では、2つのスキルクラスで引き続き語学力を高めると共に、概論クラスが本格的にスタートして専門領域の基盤を作ります。3年次になると、4技能統合型のスキルクラスで学術的な英語力を磨き、同時に特定のトピックに関する講義や少人数でのゼミで専門領域に習熟します。最終学年では、最新教育メソッドCLIL(内容言語統合型学習)での学習とチュートリアル(個別指導)による卒業論文の作成により、英語力と専門力の両方を完成させます。
◊ 基礎科目 ◊ 概論クラス ◊ 演習 ◊ 講義 ◊ 卒業論文 ◊ 教職
上の画像をクリックすると大きな画面で見られます。
Interactive Curriculum Path
<対話型のカリキュラムパス>
The Curriculum Path Explained
“Start Prezi”をクリックしたあと、画面下中央右の矢印をクリックしてみてください。カリキュラム構成のイメージが見られます。