石井 亜季さん リクルートホールディングス

Asia

 

帰国子女で英文科、そして英語を使う仕事へ。楽な道を歩んだものだと思う。英語科ではなく英文科を選んだ訳は、単純に本が好きだったからだ。現在は、グローバルの人材を扱うまさに自分がやってみたかった仕事に携わり、月に2度の海外出張で、どっぷりと英語に浸かっている。真面目な学生とは程遠かった私が大学で学んだ事は、物事に対する姿勢だと思っている。それは、「上には上がいるという敬虔な気持ち」と、「何事も学び続けようとする好奇心」の二つ。人生・仕事において、一番の教訓になった。

英語が「できる」と思っていても、自分の狭い価値観の中でできるだけ。授業を受ければ、いつも知らない世界を知らされる。そして、知ったと思った事をさらに調べてみると、もっと面白い世界に繋がっている。勉強も仕事も似た所があり、ある程度は自信家でないと面接で落とされたり、新規訪問した会社の社長に信用されないかもしれないが、鼻高々としていては異文化を受け入れられないだろう。自分よりも上がいるからこそ、敬虔な気持ちで受け止める事ができる。そこに、好奇心を加えて学ぼうとすれば、受験勉強も、大学の授業も楽しくなるものだと覚えたおかげで楽しく仕事が続けられている。

 


※ 写真の右から2人目が筆者