学歴
愛知県立大学文学部英文学科卒業
上智大学大学院文学研究科英米文学専攻 文学修士
上智大学大学院文学研究科英米文学専攻 博士後期課程満期退学
ロンドン大学バークベック・カレッジ英文学科博士課程 文学博士
B.A. in English, Aichi Prefectural University
M.A. in English, Sophia University
PhD. in Literature, Birkbeck, University of London
専門分野
シェイクスピアを中心としたチューダー朝・初期スチュアート朝文学
恋人に「私のこと、どのくらい好き?」と尋ねられたら「どのくらいと言えるような愛は卑しい愛にすぎない」(『アントニーとクレオパトラ』2幕3 場)と切り返し、「父に交際を反対されているからあなたの気持ちが知りたいの」と問われたら「まことの恋が平穏無事に進んだためしはない」(『夏の夜の 夢』1幕1場)から心配しなくてもいいと答える。「僕にとって名誉が大事なんだ」と得意気に話す彼氏には、「名誉って何?ただの言葉じゃないの!」(『ヘ ンリー四世・第一部』5幕1場)とやり込める。このようにシェイクスピアの作品には、現代にも通用する知恵が隠されています。英語は確かに少し難しいです が、丁寧に作品を読むと現代人にも有益な人生の叡智を作品中に見出すことができるのです。文学研究とは、人が思いつかない視点で作品を解釈することです。 文学作品を解釈する方法を習得すると、世の中を独自の視点で解釈できるようになります。文学研究はすぐには役に立たないかもしれませんが、きっと大学卒業 後の人生を豊かにしてくれるヒントを与えてくれるはずです。
担当科目について
英文学史 イギリス文学演習 イギリス文学講義 Intensive Reading 1 & 2
3, 4年次生向けの「イギリス文学演習」では、毎年シェイクスピア作品を一作品選び、本文の精読と批評方法を学びます。高校の国語の授業とは異なり、教師が作 品の解釈や答えを伝えることはしません。学生諸君が自身の調査と仲間との議論を通して作品の理解を深めます。1年生の必修科目であるIntensive Reading 1 & 2では、シェイクスピアの本文と作品の批評論文を文法を重視しながら徹底的に精読します。精読のため時には90分の授業で2つの文章しか進まないこともあ ります。イギリス文学講義では、年ごとに異なりますが、英国史の通史を扱ったり、シェイクスピア批評の紹介をしたりしています。
主要業績
・『イギリス文化入門』(共著、三修社、2010年)
・『シェイクスピア・ハンドブック』(共著、三省堂、2010年)
・スチュアート・シム『ポストモダン事典』(共訳、松柏社、2001年)
・スティーヴ・ブランドフォード他『フィルム・スタディーズ事典―映画・映像用語のすべて』(共訳、フィルムアート社、2004年)