交換留学体験記 vol. 3

HikIshiv3

Washington


石山ひかる(Hikaru Ishiyama)

 

交換留学

留学先:Washington & Jefferson College (U.S.A.)

期間:2013年8月〜2014年6月

 

 

  アメリカ留学は幼い頃からの夢で1.2年時から留学を意識し勉強していました。留学先は「教授との距離の近さ」と「日本人の少なさ」という二つの理由でW&Jに決めました。予想通り、教授との距離は近く1クラス15人程度のものがほとんどでした。聖書にあるようにまさに「求めれば与えられる」という感じで質問すれば丁寧に説明してくれ、進路相談や雑談などでも温かくオフィスに迎え入れてくれました。

 このように小規模大学の恩恵を授かる一方で、他方それゆえの苦労も経験しました。それは一言でいえば「マイノリティになる経験」でした。W&Jは白人が大多数を占める大学で、アジア人は完全なる少数派でした。日本以外の国で生活をしたことがなかった私は生まれて初めてマイノリティになり、言語もうまく使えずアメリカ文化にも溶け込めず非常に強い疎外感を感じていていました。しかし半年ほど経ったある時ふと「疎外感は自分が周りと違うときに感じる当然の心理なのだ」と、当然の論理をあたかも世紀の大発見のような感じで思いつき、その瞬間それまで感じていた自分に対するネガティブな感情が一気に吹き飛びました。疎外感を異文化交流の第一歩としてポジティブにとらえなおした私はその後、大学全体で「寿司パーティ」を主催したりラジオのDJを担当したり、スピーチで観客を感動泣きさせたりと非常に多くの活躍が出来たと思います。

 留学は行く人、行く場所、出会う人々によって本当に様々だと思います。それ故、時に「なんで私だけこんな目に…」と思うこともあるかもしれません。しかしそんな時こそ「自分なりの解決方法」を見つけてみてください。きっと見つかるはずです。そしてそこで苦労して発見した自分だけの解決方法は「皆に自慢したい一生の宝物」になるはずです。

HikIshiv3i

Jefferson College